デフューザーとレフ板の利用法 -箱庭技研-

 

 

TOPページ > サポート > デフューザーとレフ板の利用法

 

 

デフューザーとは?レフ板とは?

デフューザーとは、「Diffuse:拡散する」という意味からも分かる通り、「光を拡散させる」撮影用具のことです。レフ板とは「Reflector:反射させる」という意味からも分かるように「光の反射をさせる」撮影用具です。

 

デフューザーは光を拡散させるので、コントラストも和らげられ、被写体から落ちる影もやわらかくなります。簡単に説明すると、いかにも「ただ撮っただけ」風の感じから、「きちんと撮影照明を使って撮りました」風の感じとなります。撮影する写真のクォリティーが簡単に向上しますので、簡単でおすすめの撮影Tipsです。

 

レフ板はモデルさんのポートレート撮影でもよく見かける撮影用具で、光の反射を利用して被写体への照明光源を増やす方法です。わざわざ照明を別に用意しなくても手軽に照明が増やせるのが特徴で、表面に凹凸があるのでデフューザーのような柔らかい光を加えることができます。

 

これらは専用のものやプロ用のものまで数多くありますが、ここでは簡単手軽にお金をかけないで作成する方法と、簡単な利用法と比較画像をご紹介させていただきます。ジオラマ撮影を楽しむ際のTipsとしてご活用ください。

 

デフューザーの利用法(手順)

1 デフューザーの利用法(手順) 箱庭技研

■用意するもの

  1. Z式デスクライト(フリーアーム式ライト)
  2. トレーシングペーパー
  3. ハサミ
  4. セロテープ
2 デフューザーの利用法(手順) 箱庭技研

トレーシングペーパーを適当なサイズにカットして、セロテープで簡単にライトの部分に被せて固定するだけです。

3 デフューザーの利用法(手順) 箱庭技研

トレーシングペーパーを適当なサイズにカットして、セロテープで簡単にライトの部分に被せて固定するだけです。

4 デフューザーの利用法(手順) 箱庭技研

デフューザーを使用すると、光がやわらかくなり、被写体の全体的なディテールが見やすくなります。

5 デフューザーの利用法(手順) 箱庭技研

デフューザーを使用すると、光がやわらかくなり、被写体の全体的なディテールが見やすくなります。

デフューザーを使うと、コントラストが抑えられて、写真の写りがワンラックアップしたような感じになります。人間の目に比べてカメラのダイナミックレンジ(識別可能な明るさの最小値と最大値の比率)は低いため、人間の目では認識できる影の部分のディテールがカメラで撮った写真になると黒くつぶれて認識できない、というケースが良くあります。そういった写真は「いかにも簡単に写真で撮りました」という感じのイメージになってしまいがちです。トレーシングペーパーを使用してデフューザーとすることでコントラストが抑えられ、影の部分のディテールも認識できるために、より人間の目で見た感じに近い自然な画像となるため、「きれいな写真だな」と感じやすくなります。

 

レフ板の利用法(手順)

1 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

■用意するもの

  1. 板段ボール
  2. アルミ断熱シート(100円ショップ)
  3. ハサミ
  4. セロテープ
2 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

アルミホイルを一度丸めてシワを付けて利用する方法も以前から知られた方法ですが、100円ショップで売られている「アルミ断熱シート」の方が手軽で便利です。最初から凹凸も付いており、デフューザーとしての効果も得られます。

3 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

段ボールなどから板部分を利用して、その大きさに合わせて断熱シートをカットします。

4 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

板段ボールを包むようにして断熱シートをテープで留めるだけで簡単に完成します。

5 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

今回使用した断熱シートは90x180cmの比較的大きなサイズなので、複数枚作成することが可能で、とてもリーズナブルに自作レフ板が用意できました。

6 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

左がレフ板無し、右がレフ板有の比較写真です。顔の右半分が影で黒くつぶれてしまうのが輪郭まで認識できる違いがわかります。

7 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

左がレフ板無し、右がレフ板有の比較写真です。顔の右半分が影で黒くつぶれてしまうのが輪郭まで認識できる違いがわかります。

8 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

左がレフ板無し、右がレフ板有の比較写真です。体表部や口の中のディテールの違いが比較するとわかります。

9 レフ板の利用法(手順) 箱庭技研

左がレフ板無し、右がレフ板有の比較写真です。体表部や口の中のディテールの違いが比較するとわかります。

レフ板もデフューザーと同様「コントラストを抑えて被写体をより見やすく引き立たせる」という利点は同じです。人間の目で認識できる影の部分のディテールが、ダイナミックレンジの低いカメラでは黒くつぶれてしまいがちな弱点を補う効果があります。これが結果としてパッと見でクォリティの高い写真か低い写真か、という印象の違いにつながります。ここでご紹介したように、デフューザーとレフ板のどちらも身の回りの簡単に手に入るアイテムを利用して用意できます。ちょっとした作業で写真の印象が大きく変わる場面も多いので、撮影の際にはぜひご活用ください。

 

デフューザーとレフ板の利用例

1 デフューザーとレフ板の利用例 箱庭技研

使用例の比較写真です。あくまで比較の一例写真なので、人によってはコントラストが強い左の写真を好む方がいらっしゃるかもしれませんが、あくまで比較の一例という事でご理解ください。

以上、デフューザーとレフ板を用いた利用方法のご紹介でした。利用例の写真を見ても分かる通り、デフューザーやレフ板を使用しないでコントラストをクッキリ出す手法も、もちろん有効です。コントラストの強いインパクトのある画像を求める場合、細かなディテールまでわかるように写したい場合など、利用シーンに応じてお好みで使い分けるのが良いでしょう。いずれにしましても、撮影する際にこうしたお手軽なTipsを知っていると、フィギュア撮影などを楽しむ際の幅が広がりますので、ぜひお試しください。色々と考え工夫することで、撮影することの楽しさも加わり、ホビーの楽しみがより深まります。

 

最終更新日: 2015年12月23日 1:41 am

※画像中の商品はレイアウトサンプル商品であり、ジオラマシートの商品には含まれません。サンプル商品の商品名は,上記各社の商標ないしは登録商標です。

 

 

このページのtopへ移動